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権力に行き先が操作された道なら我々は喜んで道を踏み外そう!
近所の遊び場から自立して生きるためのヒントを学ぶ
地理的な枠組みやそれに付随する社会保障にぶら下がっていれば、個々の能力を問わずに安全快適な生活が送れる現代社会はとても優しい。反面、そのおかげで現代人は出身に固執し、他者を排除する傾向に走りがちである。本来人間は、食料を得る能力や寝床を作る能力など、それぞれが適材適所で努め、足りない能力を補い合える集団を作って死のリスクを軽減していたはずだ。安全快適という甘い言葉に引き寄せられ、誰かが整備した道ばかりを歩けば、誰かが見せたい風景しか拝めないのも当然。行く先は無自覚の奴隷状態である。ここはひとつ、自分の能力を信じて道を外れ、真の自由を手に入れるべきである。
※この記事は2017年6月発売『Fielder vol.34』に掲載されたものです。