Fielder vol.33 単独野営行 ー目次ー

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誰の思惑にも踊らされないもっとプレミアムな金曜日の楽しみ方!

今年こそ誰にも邪魔されない自由時間を作る

働き盛りの男には交わしたはずのない約束がつきまとう割に自由な時間もお金もない。おそらくは、莫大に広告費を掛けた昨今の消費喚起企画に呼応できる人間も一部だろう。世の中を操作しようとする人間は大抵金をたんまり持っているから、プレミアムなんて言葉を使う。いつも大多数の働き者が送る生活とはズレたことをする。我ら野生派にとってのプレミアムとは、多くの野生動物と同じく、自身の力で勝ち取った空間なり、食材なり、時間だ。予め与えられた安全快適空間で、そうなるように仕向けられた行動をすることではない。例えば、人為的なものに邪魔されない一人だけの自由時間。なんとも贅沢な響きである。時間もお金もない男たちよ、そもそもこれに金はいらないぞ(実際にはちょっとだけいる)。時間は日常生活の中に意外と潜んでいる(要は仕事と家族に影響しなければいい)。これを手にいれるための手段は単独野営。タープを持って野外に繰り出すべし。

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目指すべき単独野営は服部文祥のサバイバル

この星空の下で焚火を眺めている男は服部文祥。本誌別冊『獲物山』に収録されたトップ川遡行記の蔵出しカットである。山と対等であるために快適装備を削り、現地の食材を獲って食う。リムジン御用達の財界人には到底手に入らない、プレミアムな時間を過ごしている。

 

※この記事は2017年4月発売『Fielder vol.33』に掲載されたものです。