【vol.29】KNIPEX/OutDry/Simple Fishing pole

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レザーマンがなぜアウトドアマンに愛されるのか。それはマルチツールなのにしっかり使い倒せる屈強なペンチを備えているからである。とならば、野外でもペンチ業界の本家を使いたくなるのが男のサガだろう。ここではアウトドアマンが持つべきペンチをお届け!

Photo/Toshiaki Furihata Text/Fielder

「テントなら〇〇」といった具合に、殿堂品と呼ばれるアイテムはアウトドアシーンにも多く存在するが、世界にはまだまだ我々の知らないところで多くの殿堂品が存在する。こと男の日常とも言えるDIYシーンに至っては、もはや「男なら持っていなくてはならない」レベルの殿堂品に溢れている。自然界で工作をする、壊れた野営道具を修繕する本誌読者にとっては、これらも無視できないカテゴリーなのである。

さて、DIYで多用されるハンドツールには“握りもの”と呼ばれるジャンルがある。その名の通り、ペンチやニッパーなど、握って使う道具である。男なら誰しもが手にしたことはあるだろうが、ホームセンターにある激安ペンチでは切れず掴めずで、手のひらに水ぶくれを作ってしまったというトラブルも誰しもが経験済みだろう。そんな中、「握りものなら〇〇」と呼ばれる超一流メーカーが存在する。

1882年より続くドイツのクニペックス。ハンドツールを手にする者でこれを知らなければモグリである。確実に掴む、切ることができる精度と剛性を持ちながら、握り込んだ時に適度にしなるハンドルは疲れ知らず。格安ペンチからこれに持ち替えたなら、作業効率は軽く30%ほど増すかもしれない。本誌にも登場したカスタムナイフの巨匠・相田氏をはじめ、多くのプロフェッショナルに愛用されているのも、その使い勝手の証明だろう。今回はそんなクニペックスの新作にして、アウトドアマンも手にしたい万能モデルにクローズアップした。

※商品情報は本誌発売当時(2016年8月)のものです。

KNIPEX Needle-Nose Combination Pliers

[クニペックス・ニードルノーズペンチ“カジキ”]

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一般的なペンチに見られる四角く大きなヘッド形状をスリム化した最新モデル。先端へ向かってニードル状に尖らせたジョーと相まって、狭い場所へのアクセスや細かい作業の効率が格段に向上した。ペンチの剛性とラジオプライヤーの繊細さを持ち合わせた万能型と言える。5050円(全長145cm/プラスチックカバー付きハンドル)

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片側を凸型にして平坦な部品も確実にキャッチする掴持面や、釘やピンなどを引き抜ける溝、硬線にも対応した切刃など様々な用途に対応。

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ハンドル部は2種類の素材(赤部と青部)を組み合わせることで、力を確実に伝える剛性と手への負担を軽減するクッション性が両立されている。

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特別品質の特殊工具鋼を鍛造、多段油焼き入れで形成し、高いテコ比の強力なジョイントによって確実にモノを掴む、切ることができる。