【vol.30】makita/WORKMAN/TAKIBI GEAR

横浜の傾斜地に建つ服部文祥の家には、いつも鹿を解体しているバルコニーや服部家に欠かせないニワトリ小屋など、様々なDIYが見られる。野生で過ごす術を学ぶアウトドアマンたるもの、モノ作り用のマキタは必須だ。

Photo/Toshiaki Furihata Text/Fielder

makita Li-ion Battery 14.4V series

[マキタ・リチウムイオンバッテリ 14.4Vシリーズ]

マキタの電動工具は男の憧れだけで終わらない

「マキタは持っていないとダメだろう」。これは服部文祥の口癖である。自宅の大規模なDIYをはじめ、テンカラ釣りのラインもマキタの18V(ボルト)インパクトドライバで縒っている。一方、編集部では10・8Vの震動ドライバドリルを活用している。パワーこそ18Vモデルに敵わないが、軽量コンパクトで携行に便利。小屋などを建てるなら18V、ちょっとした工作をするなら10・8Vといった具合に、使用環境に合わせて選べば良い。

ちなみに、マキタの充電式電動工具には使用するリチウムイオンバッテリの電圧ごとに36V、18V×2、18V、14・4V、10・8Vスライド、10・8V、7・2Vの計7シリーズが用意されている。プロの職人が使うインパクトドライバ、マルノコはパワーと重量のバランスが取れた18Vや14・4Vが主だ。例えば18Vのインパクトドライバセットを購入するとバッテリと充電器が付属するため、マルノコを買い足す場合は同電圧の本体のみを買えば良いので経済的でもある。

さて、ここからが本題だ。確かに充電式電動工具は便利だが、工作やリペアはハンドツールでこなせる程度しかやらないという人も多いかもしれない。ただ、マキタのラインナップは電動工具だけではないのだ。ここでは14・4Vシリーズを例に挙げたが、14・4Vと充電器さえあれば、クリーナやBlue tooth搭載スピーカ、ヘッデンなども使えるのである。

※商品情報は本誌発売当時(2016年10月)のものです。

1MR200

[充電式スピーカ]

現場でもより良い音質で楽曲を聴くために開発されたBluetooth搭載スピーカ。10.8V~18Vのスライド式バッテリに対応し、本体からスマホなどの充電も可能だ。IP64の防じん・防水を誇る。バッテリ・充電器別売。1万4200円(税抜)

スピーカ部には高剛性スピーカーコーンと磁性流体ツィータが搭載され、歪みのないクリアな音質を実現している。

2MR108B

[充電式ラジオ]

7.2V~18Vまでのバッテリに対応したBlue tooth搭載の充電式ラジオ。電動工具メーカーならでのタフな見た目と性能を備え、手持ちのスマホに入った楽曲をワイヤレスで再生可能だ。バッテリ・充電器別売。2万5800円(税抜)

コンパネには両サイドにスチールバーを備えるなど、現場で使えるタフ性能が魅力。当然アウトドアレジャーにも最適だ。

3ML800

[充電式ヘッドライト]

14.4Vおよび18Vバッテリに対応する1.6W高輝度LED搭載のヘッドライト。14.4V(3.0Ah)バッテリを装着した場合の連続点灯時間は約17時間と、乾電池式のヘッデンとは雲泥の差だ。光束は100lm。バッテリ・充電器別売。5200円(税抜)

14.4V(3.0Ah)バッテリを装着した図。さすがにバッテリは重いので、バッテリホルダをウエストなどにかけて使用する。

4TP131 DRFX (3.0Ah)

[充電式4モードインパクトドライバ]

インパクト、震動ドリル、ドリル、ネジ締めの4モードを備えた万能ドライバ。パワーが求められるボルト締めやコンクリの穴あけ、繊細なトルク管理が欠かせないネジ締めまで、我々のDIYに必要な作業をこれ1つでこなせる。14.4V(3.0Ah)バッテリ×2個・充電器付属。6万3100円(税抜)

本体に備えられたリングをスライドするだけでモード選択が可能だ。ビット交換が楽なキーレスチャック仕様となる。

「TP131DRFX」に付属される高速充電器は7.2V~18Vまでのスライド式バッテリに対応。14.4V(3.0Ah)バッテリなら最速20分強で充電が完了する。

5CL140FDZW

[充電式クリーナ]

飾り気のない業務用ライクな造りが抜群の軽量性を生み、現場だけでなく、今や一般家庭でも大人気な14.4Vバッテリ対応クリーナ。吸い込み能力も高く、家電メーカー製に勝る使い勝手。バッテリ・充電器別売。9800円(税抜)

紙パック式モデルも用意されるが、本体を開けてゴミを捨てるだけのカプセル式は使い勝手◎。取っ手にはLEDライトを装備。