【vol.32】にわとりのいる暮らし No.13

出猟日記。88頭目の鹿。12月26日初弾13時頃。トメ矢13時半頃。同行シュウとナツ。

午前中は3回の出会いがあったが仕留められない。午後になって帰り道、日向の第1に入る。ナツは繋いでシュウと一緒にうしろにいる。鹿が4頭、ガサっと少しだけ走って止まった。距離40メートルほど。一番目立つ尻に向けて発砲。一斉に右に走るも、狙ったヤツだけ左へ。弾が入ったようだ。

見に行くが、左の沢に落ちていない。おかしい。シュウがナツを連れてくる。血が出ていない。ハズレ?

「鹿、これじゃないの」とシュウがのどかに言う。そこから子鹿が足を引きずって出てきて、右の斜面を登っていった。右足のモモに大きな穴が空いていた。もう止まったも同然だ。

ところが鹿は結構元気に登っていく。止め矢を撃とうと構えるが狙いが定まらないまま、ヤブで見えなくなった。

道から見上げる鹿は、足を引きずりながらも尾根の向うに消えてしまった。尾根まで登り、血を探すがない。

最初に鹿が登ったところを見にいく。血が結構出ている。ナツに血を指差し、舐めさせ、「追え」というと、ナツが血を追っていった。

ナツには期待せず、血痕を追う。尾根を越えたところで血痕が消えた。ナツは下にいったようだ。

当てずっぽうになるが、ナツを追って逆側の川に下りる。少し進んで顔を上げると、ナツが座っていた。そしてその先に、いかにも痛みに耐えているような感じで、頭をたれた鹿が立っていた。撃つ。ナツが銃声に驚いてこちらに駆けてくる。

ようやく止まった。

服部家の鶏
「キング」 ♂ オスのニワトリ、まだナツより強い。
「チビ」 ♀ もはやエサを食べるだけの老鶏。

「プープ」 ♀ 気のいい中堅雌鶏。
「よりめん」 ♀ 遠出がすきです。

服部家の人々
「ブンショウ」 ♂ 締め切りの波状攻撃防戦中。
「コユキ」 ♀ 炊飯器のスイッチ押し忘れ中。

「ショウタロウ」♂ 数Ⅲを理解すべく奮闘中。
「ゲンジロウ」♂ 受験終了、ゲーム中。
「シュウ」♀地域のマラソンへ練習中。 

「ナツ」♀ 駆け回りすぎて鼻にキズ。
「ヤマト」♀駆け回りすぎて筋肉質。。