すぐそこに迫るアウトドアシーズンに向けて、野活道具の新調に励む読者も多いはず。そんなわけで、ここでは世の獲物系アウトドアマンにお勧めの最新タフギアを紹介。これならジャケツイバラ(この後の特集にて登場)の猛攻にも耐えられる!?
Photo/Toshiaki Furihata Text/Fielder
服部文祥も御用達の男前なバックパック
2017年春夏シーズンよりモンベルが発売する「リッジラインパック」。紛れもない最新作だが、本誌においては28号から誌面に登場する定番モデルで、30号では表紙にも使われている。言わずもがな、モンベルの社員である服部文祥がテストサンプルを愛用しているからである。
ヤブ山の道なき道を行く場合、バックパックの選択は非常に重要だ。メッシュポケットが両脇に備わっているようなコンフォートモデルで歩けば、十中八九そこが破ける。それでは一切の無駄を排した軽量一気室モデルならどうかというと、これも結局はその素材の脆弱さから本体が破けるのである(ともに経験済み)。このことから、ヤブ山愛好家の理想形と言えるのは、障害物を避けやすい一切の無駄を排したスタイル、そして障害物に当たっても壊れないタフなボディマテリアルの両方を備えたモデルと言える。
そんなヤブ山愛好家の理想を叶えたのがこのモデルだ。以前、一般的なバックパックに使われるナイロン生地と同モデルに使われるナイロン生地を破いてみるという機会があったが、前者はナイロンらしくビチビチと網目にそって裂けるのに対し、後者は多少切れ端が伸びるくらいで裂けない。意地悪く端をほぐして網目を荒くした箇所から裂こうと思ってもできなかった。これならイバラの道も歩いて行けるだろう。
※商品情報は本誌発売当時(2017年2月)のものです。
mont-bell Ridgeline Pack 40
[モンベル・リッジライン パック 40]
高強度でありながら軽量化を実現した新開発の素材・バリスティックウルトラナイロンを採用したザック。生地1枚で前面を構成する独自のパターンとステッチに施したシームテープ処理で、軽量性と防滴性をさらに高めている。2万2500円(税抜)
同一カラーのパックカバーが付属。バッグ本体は高い防滴性を備えているので、上部のみをガードする設計で軽量化を図った。
雨蓋を省いたシンプルな構造。開口部が大きく開くトップアクセスジッパー式で荷物の出し入れがスムーズにできる。
バリスティックウルトラは、一般的なナイロン生地と比べて約3.6倍の引き裂き強度を誇る。前面にはギアラックを装備。
バックパネルは立体構造となっており、背中に当たる面積を減らすことで蒸れを軽減してくれる。防滴性が高く、雪が付きにくい仕様。