ミンサーはいろいろな人から購入を勧められていたのだが、包丁で細かく切ればいいだけだろ、と思っていた。インド北部のモモ(チベタン餃子)屋さんも包丁で肉を切っていた。ちょっとぶつ切りくらいの方が餃子もうまい。
だがヌートリアを獲るようになり、鹿+ヌートリアときどきイノシシなら、本格的に肉を買わずに過ごせるかもしれないと思って、考えを変えた。
猟期以外はやせ我慢せずに、家畜肉を購入している。野生肉は冷凍すると味は落ちるし、電気代もかかる。鹿肉だけでは飽きてきて、豚肉や鶏肉を買ってしまう。だが、大ネズミが加われば話は別だ。私の猟場は最近イノシシも増えはじめた。野生肉をよりうまく食べられれば、脱家畜肉ができるかもしれない。
ネットでミンサーのレビューを見ると、中国製やK印のプラスチック製は性能が悪く、それらを購入した多くのユーザーが結局、5倍くらい値の張る日本製のクラシックなミンサーに買い替えている。
思い切って1万円以上するボニーの5番を買った。
我が家のちゃぶ台の天板が厚く、ボニーが取り付けられないというアクシデントはあったものの、自家製挽肉は純粋に旨く、家族に好評である。売っている挽肉より圧倒的に旨いのは、酸化していないからだろうか。
犬も猫もニワトリも挽肉が好きらしい。噛まなくてよく、消化が早いというのも「味」の一種で、身体が旨いと感じるのかもしれない。
文・服部文祥 絵・服部小雪
服部家の鶏
「キング」 ♂ まだ朝は元気に鳴いています。
「チビ」 ♀ 眼光鋭いおばあさん。 120
「プープ」 ♀ ビッコになったけど生きてます。
「よりめん」 ♀ 我が道いってます。
服部家の人々
「ブンショウ」 ♂ 猟期終了。毛バリのシーズンまでまじめに登山します。
「コユキ」 ♀ 最近ジョギングに目覚めました。
「ショウタロウ」♂ 浪人決定。K合塾生です。
「ゲンジロウ」♂ 積極的ギャンブルを実行、高校中退。
「シュウ」♀ 陸部に後輩が入ってくるのが楽しみ。
「ナツ」♀ 北海道で走り回って疲れました。
「ヤマト」♀ ナツのいないバカンスを満喫。