積極的に手に取るべき人類の存続に欠かせない大切な道具
予想通り、本誌執筆陣の今号連載は件の戦争に絡んだ話が多かった。無論本誌も、同戦争を扱った。それこそ読者には“予想通り”の展開だったに違いない。傍から見れば「アウトドアに関係があるの?」と不思議に思うだろうが、本誌やその読者にとっては、動物“ホモ・サピエンス”の所業として無視できない出来事だ。
平均的日本人の感覚として“恐ろしいものにはフタをしておく”という傾向がある。しかし、ある種の生死を感じさせる事柄こそ、今なお人類の存続に欠かせない要素なのだ。
我々の身近なところではナイフ。この鋭い形は確かに恐ろしさを孕んでいる。一時期はアウトドア雑誌ですら時事を考慮して遠ざける風潮もあった。ただ、今なおこの道具は時と場所によって命を繋ぐ手段となる。
最後に、戦争の現場から今号へ寄稿いただいた宮嶋茂樹氏の草稿より、執筆者には不敬ながらどうしても読者に読んでほしい現地へ飛んだ政府専用機に関する記述があったので抜粋する。「林外相もポーランドまで行っときながら(中略)義勇兵は無理でも、本誌読者のようなアウトドア生活経験豊富なボランティアの方々募って乗せたらんかえ」。
問 飯塚カンパニー☎03-3862-3881
※商品情報は本誌発売当時(2022年4月)のものです
1. Hultafors CRAFTMAN'S KNIFE HVK BIO
[ハルタホース・クラフトマンズ ナイフHVKバイオ]
同社ベストセラーナイフのクラフトマンズナイフと同様のパフォーマンスを発揮しながらも環境へ配慮したサスティナブル仕様。ホルスターはベルトに取り付けられるほか、ボタンをポケット等に挟んで固定もできる。2530円(税込)
リーズナブルながらブレード素材には2.5mm厚の炭素鋼を使用。58-60HRCの焼き入れを施し数段階に分けて研磨。革研ぎにて仕上げられる凝りよう。
人間工学に基づいた形状のリブ付きハンドルはプラスチックを15%削減して成形。再生可能素材で、握りやすさと環境対策を両立する。
2. Hultafors OUTDOOR FOLDING KNIFE OKF
[ハルタホース・アウトドアフォールディングナイフ OKF]
ブラックコーティングされたステンレスブレードとアルミハンドルが精悍な折りたたみナイフ。ピボット部は指をかけ安全に使用できる。収納時は116mmとコンパクト。ファイヤースチールFSと組み合わせて火起こしもできる。9350円(税込)
ブラックで仕上げられたブレードは、素材に2.8mm厚ステンレス鋼HRC56-58を採用。ブレード寸法は取りまわしのよい70mmに設定。
ハンドル側面の赤いボタンにてブレードをロックできる。ベルトクリップはハンドルの両側に取り付けられるため、リバーシブルで使用可。