ー食糧採集から山行まで、ナイフに欠かせない軽量という性能を求めてー
ナイフという万能性を存在意義とする道具において、切れ味は性能として語れる要素ではない。使用局面によって求められる味付けが異なるため、定義が曖昧で数値化できないからだ。ナイフは包丁で行う作業、ハサミで行う作業、つまり本来専用の刃物を用いる作業を“多少効率は落としてでも1本でこなせる”からナイフなのである。
となると、キャンプ場から森林、渓流までを駆ける我々のような節操なしにとって、ナイフに唯一はっきりと求められる性能は軽量性しかない。“アウトドア”という広大なフィールドと対峙する時、機動力こそが自然の面白みを高め、リスクを減らす要素となるのだ。包丁やハサミ、缶切りを持ち運ぶよりもナイフ1本が良いのは当然、それ自体が軽ければなお良いのである。
というわけでここでは、日本を代表する実力派カスタムナイフメーカーたちが制作した「ライトウェイトナイフ」を提案したい。無論、ナイフはそれ自体が目的ではなく手段であるため数値的な軽量性には重きを置かず、各々の得意なスタイルの中で自身が考える軽量を具現化してもらった。手にした際の驚き、ギャップを誌面で伝えられないのが残念だが、ここで紹介したナイフは本誌オンラインショップ(fielder.theshop.jp)で販売する予定なので是非チェックしてほしい。
Nomad -Air-
Data
全長/165mm
ブレード長/75mm
本体重量/59g(シース54g)
鋼材/ATS-34
ハンドル材/バーガンディー・
ブルークラシックマイカルタ
販売価格/5万円(税別)
内田 啓.
金属、木材、石材などを加工するオブジェ制作会社に勤めたのち、米国へ遊学。各地のナイフショーやメーカーを訪ね、帰国後に狩猟ライセンス取得、相田義人氏主催のナイフメイキング講座に参加。近年よりプロナイフメーカーとして、相田義人、ラブレスが手がけた実践的ナイフを制作している。Kei-uchida-knife.raindrop.jp
革新的にして実用に足る軽量タング構造を採用
強度および剛性面で不安のあるナロータング(※)を反転させ、ハンドルの外側を残して中抜きする独自構造“リバースナロータング”を採用した野心的モデル。外見上はフルタングモデルに酷似しており、使用時の剛性感も然り。ハンドルも一体形成となることから、タング部に密着して機械的強度を上げている点も見逃せない。
※タング部の巾を抑え、穴を開けたハンドルにタングを差し込む構造。ランドールのナイフをはじめ、樹脂ハンドルを用いたファクトリーナイフの多くがこれを採用している
外見上でリバースナロータング構造が主張されるのはハンドルエンドのみ。三方を凹型に削られた合わせ面のない一体形成ハンドルもここで確認できる。
Detail
左右対称のコッフィン(棺桶)ハンドルを採用し、順手逆手のどちらでも一定の使用感を提案。全体を通して薄型で携行性も良い。
X-ray
形状的にはフルタングの中心部をエンドから削り込んでいったようなシルエットで、タング幅=ハンドル幅となり剛性を保っている。
EKASHI
Data
全長/198mm
ブレード長/85mm
本体重量/130g(シース112g)
鋼材/ATS-34
ハンドル材/ウォーターバッファロー
販売価格/5万円(税別)
高本龍雄
「PARKSIDE」の屋号でカスタムナイフ制作歴20年を誇る実力派。実践的に使えるラブレスタイプを基本としているが、使用現場で感じた発想をそのままナイフで表現することを信条としていて、それを具現化する精巧な作りにも定評がある。2001年、JKGナイフコンテスト奨励賞、2002年ベストシースナイフ賞を受賞。
“強靭な1本”を身近にする秀逸思想
現場でタフに使い込める1本をより身近なものにするというアプローチで軽量化を果たした実践的モデル。強度を重視した5mm厚の鋼材を用い、重厚な佇まいを魅せるウォーターバッファローをハンドル材に選択しながらも、深く削り込まれたブレードやタングの中抜きによる軽量化でオールマイティな作業性を確保している。
シースはベルトループ部から簡単に脱着可能。常にナイフを手元に置いておきたいシチュエーションで抜群の利便性を発揮してくれる。
Detail
深く削りこまれたブレードは切り抜けがよく、獲物の解体にも最適。厚みのあるハンドルで強度を活かした作業も安心して行える。
X-ray
5mm厚の鋼材を使っているとは思えない使い勝手は、フルテーパードタング+2箇所の中抜きで実現。ユーザーフレンドリーな軽量化と言える。
TACTIVA Mk3
Data
全長/218mm
ブレード長/105mm
本体重量/183g(シース50g)
鋼材/440C
ハンドル材/キリナイト
販売価格/参考作品
※こちらのナイフは本誌オンラインショップでの販売はいたしません。
武市広樹
元IBA(国際ボディガード協会)のエージェント、ハンターとしての経験を活かし、現場で使えるハンティング及びタクティカルナイフを制作するナイフメーカー。常日頃、現役自衛官やハンターの意見を収集し、実用性、バランス、タフさに優れたナイフを提案。一味違った機能性や無骨なスタイルに固定ファンが多い。
見た目とは裏腹の実用的バランスが魅力
ブレードバックの鱗落としやハンドルエンドのアイスクラッシャーがタクティカルな佇まいと調和する定番モデル「タクティーバMk2」の軽量モデル。用途と軽量性のバランスが取れた5mm厚鋼材を用い、ブレードの削り幅やバランスホールの拡大、ハンドル材の見直しによって、重厚な見た目とは裏腹のハンドリングを実現した。
高剛性で優れた切断能力を発揮するブレードは5mm厚の鋼材から削り出し。手にした際に自然とポイントが上を向くバランスに仕立ててある。
Detail
特徴的な幅広ブレードと鱗落としがタクティカルな風貌を演出する1本。ハンドル材には軽量なキリナイト(ベノムカラー)を採用している。
X-ray
従来モデルよりタング部の中抜きは存在するが、手にした際のバランス調整が主な役目。同モデルは加えて軽量化を果たすために拡大されている。
HAKEN KNIFE UL
Data
全長/148mm
ブレード長/80mm
本体重量/47g(シース26g)
鋼材/VG-10
ハンドル材/ ―
販売価格/
2万5000円(税別)
中根祥文
獲物系全般の物好きが高じて、自らナイフを作りはじめた中根氏のコンセプトは「自分で使う」。現場で閃いた実用的アイデアは、正統なフィールドナイフスタイルの中にもトリッキーな造形をもって具現化され、独特の雰囲気を醸し出すラインナップが魅力だ。ちなみに服部文祥が愛用する狩猟ナイフも中根氏の作品である。
軽量化の限界に挑んだファスト&ライトモデル
中指をフィンガーホールに通し、極小のハンドルデザインにして確かなグリップ力を備えたのが「ハーケンナイフ」。元来ネックナイフ(※)のように使える軽量コンパクトな1本だが、同モデルは特徴的なフィンガーホールデザインを活かした中抜きを施し、本体重量約45gを実現。ファスト&ライトモデルの資質を高めている。
ハンドルは一番大きな穴に中指を通し、ボトルネック部を親指と人差し指で掴む。エンド部の凹部に薬指が掛かるのでグリップ力は想像以上だ。
Detail
最小構成にして最大の効果を上げられるようデザインされたブレード〜ハンドル一体構造が目を引く。軽量化の中抜きもデザインの一部となる。
X-ray
ミニマムなナイフだけあってハンドル材を用いていないため、当然レントゲン写真も見たまんま。軽量化の限界に挑んだ中抜きが際立つ。
UL FISHING
Data
全長/160mm
ブレード長/72mm
本体重量/49g(シース32g)
鋼材/VG-10
ハンドル材/マイカルタ
販売価格/2万8000円(税別)
奈良定 守
キャンプナイフ、フィッシングナイフ、ハンティングナイフなど、フィールドを想定したシースナイフに定評がある奈良定氏。自らも川釣りを楽しみ、旬のものを食べることが好きな獲物系の趣味を持つ。当然そこで得た経験はナイフにも存分に活かされている。本誌とのコラボナイフ「キマイラ」は未だ入荷待ちの大人気。
ミニマムデザインが生む驚異の軽快ハンドリング
元来シンプルな渓流ナイフスタイルの“無駄”を省き切ることによりさらなる軽量化を果たした秀逸作。その手法はタング部の中抜きだけに留まらず、ハンドル後部を直線として無駄を排除。グリップ力の低下もハンドル前方を凹型に削りヒルト状とすることで防いでいる。3インチ弱のブレードを保ちながら重量49gを実現した。
直線的なハンドル+ヒルトレス仕様ながら、ブレード直下を削り込むことで軽量化とグリップ力を両立。ラミーの万年筆を彷彿とさせる。
Detail
使用感は良い意味で普通のフィッシングナイフであり、軽量デザインが使い勝手を犠牲にしていない。ボルト類も小型のものが使われている。
X-ray
写真だけではわからないが、タング部に中抜きが施してあるだけでなく、実はハンドル材にも凹型の削り込みを入れた中空構造となっている。
FLYING WOLF
Data
全長/195mm
ブレード長/90mm
本体重量/114g(シース69g)
鋼材/VG-10
ハンドル材/スタッグ
販売価格/5万3000円(税別)
※アイアンウッド仕様5万円(税別)、
マイカルタ仕様4万4000円(税別)
成恒正人
3インチ〜5インチの扱いやすいフィールドナイフ作りに定評のある成恒氏は、「BEAR VALLEY」名義でナイフ制作歴30年を誇るベテランメーカー。時に意匠を凝らしたファイティングナイフも楽しみながら作るらしく、その技巧は国内有数と言えるだろう。シースのライニングにアルカンターラを用いるのも特徴的だ。
使い込むほどに分かる絶妙な軽快感
サイズ感は一般的なフィールドナイフとしながらも、トラウト&バードナイフ(※)然としたスマートシェイプを用いることでパッケージとしての軽量化を果たした1本。持った瞬間に分かる軽量化と言うよりは、強度〜剛性的にもそれを意識させることなく、使い込んでいくほどにジワリと伝わる軽快なハンドリングに確かな実用性がある。
※魚や鳥などの小〜中型動物を捌くために生まれた細身のナイフ。鋭角なポイントを持ち、細かな作業にも対応する
長い歴史に裏打ちされたフルテーパードタング構造は強度と軽量性を両立させる最良手段の1つ。正当なフィールドナイフの使用感を誇る。
Detail
少し大きなトラウト&バードといった佇まい。成恒氏自身、フィールドで存分に使うならアイアンウッドかマイカルタ仕様を勧めている。
X-ray
タングにはしっかりと中抜きが施されているが、あくまでナイフのバランスを整え、違和感のない自然なハンドリングを提案する手段だ。
3” SEMI-SKINNER SKELETON
Data
全長/175mm
ブレード長/75mm
本体重量/85g(シース61g)
鋼材/RWL-34
ハンドル材/キリナイト
販売価格/5万円(税別)
林田英樹
ラブレスタイプを中心に、実用モデルやアートナイフを幅広く手がけるナイフメーカー。繊細さと実用性を兼ね備えたアートナイフは制作から装飾に至るまでを自身で行う。ナイフ制作歴は30年。2016年と2018年にJKGナイフショーにて「BEST IN SHOW」を受賞。安価〜高級なナイフ制作からナイフへの彫刻まで様々な依頼を受け付けている。
脱着式ハンドルでさらなる軽量化も可能
シェイプは最も得意とするラブレスの3インチセミスキナーを踏襲してタング部を中抜き、そこに脱着式のハンドルを備えたというマルチパーパスモデル。ハンドル装着時は使い勝手重視の本格仕様となるが、ハンドルを取り外せば携行性重視のUL仕様となる。なお、ハンドルレス状態でもシースにしっかりと収めることができる。
ハンドルを外してタング部にパラコードを通せば、使い勝手と携行性がバランスしたサバイバル仕様にもなる(同仕様時は本体重量57g)。
Detail
あえて3インチセミスキナーの形状はそのままとし、使い勝手の良さは言わずもがな。ハンドルには軽量なキリナイトを用いている。
X-ray
パラコードが美しく巻けるようタング部の中抜きも大胆。ハンドル装着時はここがキリナイト材で埋まるため剛性は確保されている。
4” SURVIVAL
Data
全長/220mm
ブレード長/110mm
本体重量/126g(シース61g)
鋼材/CPM S35VN
ハンドル材/G10
販売価格/6万円(税別)
堀 英也
相田義人氏を師と仰ぎ、2014年から本格的にナイフ制作を開始した堀氏。ラブレスモデルを制作するほか、サバイバル状況を想定した“生きるためのナイフ”を考案している。最小限の装備でのサバイバルを自ら実践しており、その経験や知識が随所に反映されているのも見所だ。2019年に第35回JKGナイフコンテストで「JKG大賞」を受賞。
ラブレスナイフの軽量サバイバルMOD
ラブレスの35周年記念ナイフ「リバーサイド」をベースとしたサバイバルモディファイ。本家はレザーワッシャーハンドルとなるが、同モデルはG10一体形成ハンドルで大幅に軽量化した(−50g)。加えてブレードに“ランボーナイフ”的風貌と軽量化を兼ねたセレーションを設けている。ブレード〜ハンドルのマットな質感も琴線に触れる。
シースはコンパクトかつ携行性に特化したIWB(イン・ザ・ウエスト・バンド)仕様とし、フィールドでの実践的な使い勝手にも貢献。
Detail
鋼材、ハンドル材ともにサンドブラスト加工を施すことで、無骨な風合いを高めるとともに滑り止め効果を持たせている。
X-ray
構造は軽量なナロータング構造で一体形成ハンドルのグリップ感は抜群。ガーバーの銘サバイバルナイフ「LMF」に通じるシルエットも持つ。
3” FIELD
Data
全長/178mm
ブレード長/80mm
本体重量/70g(シース32g)
鋼材/VG-10
ハンドル材/チタン+カーボン(ヒルト/マイカルタ)
販売価格/7万円(税別)
安永朋弘
自らアウトドアフィールドを歩き、現場でテストを重ねて作られる実用的なシースナイフに定評があるナイフメーカー。握りやすさと切れ味を追求したオリジナルモデルを数多く制作しているほか、独自のギミックを備えたフォールディングナイフも得意とする。その精度からカスタムナイフシーンきっての技巧派としても知られる。
巧みな素材使いが光る唯一無二の佇まい
実用性重視の本格フィールドナイフに見る者を感嘆させる超絶フォールディングナイフのエッセンスを加えた安永氏らしい1本。コンシールドタング(※)にカーボンを被せ、その上から絞り加工を施したチタンハンドルを張り合わせることで軽量化を図っている。チタンならではのフラットな風合いが手に馴染み、ハンドリングも軽快。
※ハンドル材に溝加工を施し、巾の狭いタングを両サイドから挟み込んだ構造。加工精度が問われるがナイフの軽量化に貢献する
ハンドル部だけ観察するとカーボン素材を用いたフルタングのように見える。ヒルトにはマイカルタを用いて軽量性を確保。
Detail
一見して異彩を放つハンドル材はチタン製。軽量性と手に吸い付くようなグリップ感を両立し、フィールド性能もすこぶる高い。
X-ray
唯一無二の特殊な構造でヒドゥンタング&ボルト化を図られている。手にした際の良好なフィット感もこの複雑な構造によって生まれている。
HALF TANG DROPPED HUNTER
Data
全長/183mm
ブレード長/80mm
本体重量/82g(シース44g)
鋼材/440C
ハンドル材/ウッドマイカルタ
販売価格/4万5000円(税別)
渡辺隆之
1986年よりカスタムナイフの制作販売を続ける熟練のナイフメーカー。ラブレスを頂点とするフィールドモデルに熟達していて、実用性に長けた美しいナイフを生み出す。ちなみにブランドマークは20年前にラブレス氏を訪問した際、直接描いてもらったものだが、そんな貴重なアイコンに負けない燻銀のスタイルが見どころだ。
ラブレスの血統を継ぐ正統な軽量化見本
ラブレスが廉価版として少数制作したハーフタング(※)ドロップドハンターを精巧に踏襲しつつ、鋼材を若干薄くしてハンドル材をウッドマイカルタに、フィッティングのラブレスボルトをブラスピンに変更して軽量化を図った正統派。ブレード前方に深いアールを備えるドロップドハンターの万能性は獲物の解体は当然、工作にも向く。
※ナロータングの一種で、フルタングの半分を削りハンドルで覆った構造。軽量ナイフの定番構造とも言える
原作は廉価版として製作されたというハーフタング仕様だが、ハーフタング+ヒルトレス構造は軽快なハンドリングという副産物を生んだ。
Detail
ラブレス本人も一目を置いていた渡辺氏作のドロップドハンターだけに、信頼性、実用性は折り紙付き。絶対的相棒として使い倒せる。
X-ray
レントゲン写真からも明確に分かるシンプルなハーフタング構造。フィッティングにブラスピンを採用したことも軽量化に大きく貢献している。
Aida 3" SS 改 軽量化モデル
Data
全長/170mm
ブレード長/75mm
本体重量/82g(シース43g)
鋼材/ATS-34
ハンドル材/グリーン
キャンバスマイカルタ
販売価格/9万円(税別)
相田義人
言わずと知れたカスタムナイフの巨匠。ストック&リムーバル法で近代ナイフの基礎を築いた故R.W.ラブレスに師事し、現在に至るまでフルタイムのナイフメーカーとして第一線で活躍する。ラブレスの思想を真に踏襲した相田氏のナイフは、フィールドでの実践に根ざした揺るぎない機能美を備えている。ラブレスナイフ・真の後継者と言われる。
カスタムナイフの真髄が宿る美しき軽量化の解答
外見上はフルテーパードタング(※)の純真なフィールドナイフでありながら、ハンドルに隠されたタング部を大幅に中抜き。加えてヒルトやフィッティングボルトをチタン製とすることで、標準モデル比82%の重量を達成したスペシャルモデル。持つ者に一切の違和感を与えず(軽量モデルであることを主張せず)、安心感をもって軽快なハンドリングを提案したその設計思想は、まさにナイフ軽量化の解答である。
※ハンドルと同形状のタングを備えることで堅牢性を確保しつつ、それをハンドルエンドに向かってテーパー状に削り込み、重量バランスの修正と軽量化を図ったカスタムナイフならではの形状
そもそもフルテーパードタングこそが強度と軽量性の両立を図るラブレスの手法であり、この思想をそのまま活かした点が実践に根差した相田義人の凄みである。
Detail
どこから見ても軽量化を示す造形はないが、チタンフィッティングが放つフラットな質感が唯一の手がかり。絶妙にくすんだ風合いのグリーンキャンバスマイカルタをハンドル材に用い、チタンの質感すら落ち着きのある佇まいとして活かしたセンスの良さも見どころだ。
X-ray
レントゲン写真で明らかとなった強度を損なわない範囲での大幅な中抜き。“金属のヒルト”を残したゆえ、直下のスリットでさらなるバランスを求めている点も秀逸だ。