【vol.39】日本伝統の疑似餌 “餌木”でアオリイカを釣る

春から初夏は大物狙いの最盛期 投げる、沈める、シャクる、釣れる。

江戸時代から伝わる“餌木”という疑似餌がある。
その実釣性能は確かで、現代の釣り師からも全幅の信頼を寄せられる和製ルアー。
この餌木で釣れるのは1kgを超えるアオリイカ。日本各地に生息し、しかも食べて美味しい魅力的な釣りモノ。
今回はそんなアオリイカ釣りを紹介しよう。
文/相原由和 写真/渡邉長士、相原由和 イラスト/スズキサトル

これが餌木だ!!

エビを模した独特の形状が特徴的な餌木(エギ)。その歴史は古く、江戸時代まで遡る。当時は木製、現在はABS樹脂(プラスチック)を採用したものが中心だ。水中で上下左右に跳ね回る。

簡単だけどコツもある !? 奥深きエギングの世界へ

釣りの対象は、何も魚だけではない。子供の頃、近所を流れる水路でザリガニを釣った経験があるのではないか。また、江戸前の水辺ではテナガエビ釣りが盛んだし、身近な漁港ではタコが釣れたりもする。今回紹介するのはアオリイカ釣りだ。

アオリイカは、本州以南に広く生息する中型のイカ。親イカが産卵のために接岸する春から初夏。そして卵から孵化した新子が成長する秋から初冬にかけてが盛期となる。

アオリイカを釣る方法はいくつかあるが、おすすめは餌木(エギ)と呼ばれる日本の伝統的な疑似餌を使った釣法だ。餌木は和製ルアーの元祖ともいえる存在で、これを用いてアオリイカを釣ることを、釣りの世界では「エギング」と呼ぶ。

釣りの流れは以下の通り。餌木を投げたら、まずはアオリイカがいる水深(この時期は底付近)まで沈める。次に釣り竿をシャクり(鋭く上下に動かし)、餌木を水中で跳ねさせる。すると捕食者であるアオリイカが思わず抱きつき、そこをすかさずハリ掛かりに持ち込むという寸法だ。餌を食わせるのではなく、疑似餌(餌木)を生き物と思い込ませて釣ることに面白味がある。

この釣りは、足場のいい漁港や堤防で楽しめる。波穏やかな港内が舞台となるので「投げる」「沈める」「誘う」「ハリを掛ける」という一連の動作がしやすい。過去にルアー釣りの経験があればすぐに慣れるし、たとい未経験でも半日もすれば何となく釣りの勘所がつかめるはず。そんな手軽さが人気の秘密なのだ。4月上旬、プロ釣り師の渡邉長士さんと房総半島は勝浦に向かった。

渡邉長士(わたなべ・たけし)

大手釣り具メーカー『ダイワ』からフルサポートを受けるプロ釣り師。その腕前は折り紙付きで、雑誌やテレビ番組、DVDなどの映像メディアで活躍中。千葉県外房在住。

ライター(あいはら・よしかず)

ルアー釣り・アウトドア誌のライター兼カメラマン。過去の輝かしい経歴は特になし。将来の展望も特になし。ヘラヘラと笑いながら毎日を過ごす39才独身男。つらい。

エギングのターゲット

代表的なターゲットはアオリイカ(時期によっては他のイカも釣れる)。一般的には“年魚”として知られ、その寿命は400日ほど。初夏に孵化した新子が、小魚などの餌を食べながらぐんぐん成長し、秋には500g程度まで育つ。春を迎える頃には1kgを超えるまでになり、沿岸の海藻帯で産卵するとその生命を終える。釣期は成長期の中小型がたくさん釣れる秋、産卵前後の大物が狙える春。産卵は個体により多少前後するため、温暖な海域では1年を通して釣れることもある。

アオリイカ●温暖な海域に分布し、太平洋側は房総半島、日本海側は男鹿半島を主な北限とする。本州で一般的なのは「シロイカ」。黒潮が当たる伊豆諸島などでは「アカイカ」。沖縄などの島嶼群では「クワイカ」が釣れる。アオリイカはこれら3種の総称。日本では昔からアオリイカ釣りが盛んで、餌木を用いた釣りのほか、生きた小魚にハリを付けて泳がせ、これにイカを抱かせるヤエン釣りという釣法も一般的。ひとたび市場に出ればたちまち高値が付く高級海産物として知られる。

PEラインとハリス(リーダー)の接続は、ノーネームノットやPRノットと呼ばれる摩擦系ノットで結ぶのがベスト。ただし、ちょっと複雑なので、まずは電車結び(前号参照・ユニノット)で試すのもありだ。写真はUVFエメラルダス6ブレイド+Si 0.6号 150m(ダイワ)

エギングで使用する道具

エギング竿は、8ft6in前後がおすすめ。他のルアー釣りで使うものを流用することも可能だが、専用竿があると餌木を操作しやすくなる。根魚や中型回遊魚狙いなど他の釣りにも活用でき、1万円前後で良品が手に入る。リールはスピニングタイプの2500番台。釣り糸はPE(ポリエチレン)0.6号を150mほど巻き、先端にハリス(リーダー)としてフロロカーボンの2.5号を結ぶ。

日本伝統の疑似餌・餌木 釣れる秘密がいっぱい !

餌木の発祥には諸説あるが、江戸時代に南西諸島の漁師によって生み出され、その後、薩摩地方(現在の鹿児島県)に伝わり発展したという説が有力。地域ごとに独自の進化を遂げ、山川型や大分型など特徴の異なるものが今に伝わる。かの西郷隆盛も餌木作りに夢中になったという逸話もある。現在釣具店で売られているのは大分型が主流。これは細身の形状で、釣り竿をシャクったときの水の抵抗が少なく、ゆっくり沈むのが特徴。どのモデルも価格は1000円前後といったところ。

餌木が他のルアーと大きく異なる点は、その独特のシルエットもさることながら、やはりハリ(カンナと呼ぶ)の形状が挙げられる。ちょうど陣笠のような形で、カエシと呼ばれる引っ掛かりがない。魚釣りは相手に仕掛けを飲み込ませてから掛けるが、餌木のカンナは抱いてくるイカの足に刺すことを目的とする。イカの身体(足)は、食べたときの歯ごたえからもわかる通り、とても弾力がある。一般的な釣りバリでは、なかなか掛からないのだ。複数のハリを備え、細く、しかもカエシがないカンナなら、そんなイカの足にもサクッと刺せるというわけだ。

実際餌木を手に取ってみると、本当によくできているのがわかる。水切りのいい先端、狙いの水深まで沈められるオモリ、水流を受けることでヒラヒラとなびく羽根。イカが抱いたときに吸盤が吸い付くよう表面に滑り止めの布が張られているのも特徴だ。筆者などは餌木を見ているだけでも楽しいのだが……そんな話ばかりはしていられない。お次は基本的な釣り方を解説しよう。

おすすめ餌木

仕掛けは、餌木と呼ばれる疑似餌を使う。エビを連想させる曲線的な形状で、沈み(速度や姿勢)を制御するオモリ、水中で揺らいで誘う羽根、カンナ(ハリ)を搭載。サイズは通年使える3.5号を中心に、沖の深場狙いでは4号も投げる。なお箱の説明書きを見ると、餌木の潜行速度の目安が「3.75秒/m」といった具合に記載されている。これを覚えておくと釣りの展開が楽になる。

エメラルダス ラトル (ダイワ)

春から初夏にかけて使いやすいのは、3.5 号(18.5g)と4号(23.5g)。沈降速度はどちらも3.75秒で1mが目安となる。障害物に引っ掛けてなくすことがあるので予備は必須。オープン価格。

これが餌木に採用されるカンナと呼ばれるハリ。アオリイカの硬い皮+弾力のある身を確実に貫く。カエシ(引っ掛かり)がないので根掛かりしたときは竿先を前後に動かすと外れることも。

アオリイカの胴体の模様を見ると、オスかメスかを判別できる。今回の実釣で渡邉さんが釣った個体はオスだ。オスは白色の模様が横方向に広がっているのが特徴。対してメスは点状となる。

餌木は派手なカラーが有効

アオリイカは、数ある釣りモノのなかでも比較的視力がいいとされる。色を識別する能力こそ弱いものの、それぞれの色が持つ濃淡の調子には極めて敏感だ。定番カラーは、ピンクやオレンジを基調とした派手なもの。あるいは異なる色の組み合わせ。水中で餌木を動かしたとき、ちらちらと明滅するように見えるものがおすすめ。やがて季節が進んで秋になると、浅場で中小型のアオリイカを見かけるようになる。こんなときでも派手な色なら餌木の位置を目視しやすいのだ。

色の識別は不得手だが、濃淡の調子は見分けてくる。まずはピンクやオレンジなどの定番色を投げ、相手に餌木を見つけてもらおう。

色合いや配色が異なるものをいくつか持っておく。餌木をなかなか抱かないとき、色を変えると一発でヒットすることもしばしばだ。

エギングの実績ポイント

エギングの舞台となるのは、身近な漁港や堤防だ。駐車場の目の前が実績ポイント……なんてことも珍しくない。釣り場探しの目安となるのは以下の2つ。沖から流れてくる潮がよく当たること(=沖の深場にいるアオリイカが接岸しやすい)。そして付近に海藻が生えていること(=春は産卵場、夏以降も孵化した新子が溜まる)。このような場所を見つけられれば、初めての釣行で良型連発も夢じゃない。ネットを検索すれば地元の実績ポイントがいくつも見つかるはずだ。

堤防

潮通し(沖から潮が当たる)のいい堤防の先端は狙い目。ここから沖や船道、港の内側を探る。

海藻帯

春になると親イカが産卵のため周囲に集まる。型狙いだけでなく、初夏以降は数釣りも可能だ。

スミ跡

堤防に黒々としたスミ跡があれば、それは近々にイカが釣れた証拠。周囲で竿を振ってみよう。

釣りの手順はシンプル !! 投げて、沈めて、動かす

重要なのは、餌木をアオリイカがいる水深(春から初夏は海底付近)まで沈めることだ。餌木を投げたら、水中に釣り糸が吸い込まれるのを見ながら、じっくり沈めよう。餌木を投げたときに出る余分な糸フケを最初に巻き取っておくのがコツ。そうすれば狙いのコースを引けるようになり、しかも餌木が沈んでいる最中の当たりが取りやすくなる。

水中に吸い込まれる釣り糸が弛んだら着底の合図。今度は釣り竿をシャクる。釣り糸の弛みがない状態でシャクれば餌木は上方向に、わずかに糸フケを出した状態でシャクると横方向に飛ぶ。どちらに反応が出るか、まずは両方試してみよう。

シャクリは2〜5回が標準的。釣り竿をシャクると餌木が少しずつ浮いてくるので、こまめに元の水深まで沈め直すこと。イカは餌木が沈んでいる最中に抱いてくることが多いので、餌木を沈めるときは釣り糸の出方に注目する。糸が止まる、引っ張られる、横方向に走るなどしたら、それはイカが抱いた証拠。素早く糸フケを巻き取り、釣り竿を立ててハリ掛かりに持ち込もう。

先の通り、餌木のハリにはカエシ(引っ掛かり)がない。アオリイカが掛かっている状態で釣り糸を緩めると、ハリが外れて逃げられることがあるので注意されたし。一定の速度で巻き続けるのがキモだ。

エギングの大まかな流れは以上だ。いくつか要諦はあるが、難しく考える必要はない。①餌木を投げる。②海底付近まで沈める。③釣り竿をシャクって餌木を動かす。④再び元の水深まで沈める。これを繰り返せば、アオリイカは釣れる

釣りの面白さは無限大!! 食べて美味しいアオリイカ

アオリイカが掛かったら 一定の速度で巻き寄せる

プロ釣り師の渡邉さんと向かったのは、千葉県勝浦市にある興津西港。房総半島の中東部に位置し、沖からの潮が当たるアオリイカの実績釣り場だ。朝マヅメ(明け方)は特に食いが立つことで知られ、この時間から竿を出す。まずはテトラ堤防の先端から沖を狙ったが、向かい風が強く、筆者は餌木を上手く投げることができない。そこで内堤防に移動し、風を背に受けながら港内の波穏やかな場所を探ることにした。

「満潮は6時半。この時間はまだ潮位が高いので、港内にアオリイカが残っているはず」とは渡邉さんの見立てだ。底に沈む海藻帯を狙い、餌木を沈める。すると竿先が重くなった。待望の1杯目である。アオリイカが掛かったら、慌てず一定の速度で巻くのがコツ。魚のように泳ぎ回ることがないので、相手を水面まで浮かせたらこっちのものだ。

とはいえ、筆者は下手っぴである。
「うわあああ! 落ち着け自分!!」とやや(かなり)慌てながら寄せる。
「慌てすぎです」と苦笑いの渡邉さんに手伝ってもらい、手にしたのは400g。この時期にしては小振りだが、実釣開始直後に本命を釣ったのだから賞賛に値するはず。お母さん、生んでくれてありがとう。

その直後、渡邉さんは1250gの良型を仕留める。さすがはプロ釣り師である。「フォールで(餌木が沈んでいるときに)抱きました。何かしらの違和感があったら、とりあえず合わせてみるといいですよ」
 
本誌が発売される頃は、アオリイカの最盛期だ。皆さんもぜひ挑戦してはいかがだろうか。なお、アオリイカは地域によって禁漁区や禁漁期間が定められている場合があるので、実釣前の確認は忘れずに。

こちらは釣ったアオリイカを現場で締めるのに便利な専用ピック。釣具店などで購入できる。

足場の高い堤防で掛けたときは、伸縮式のギャフを打ったり、タモで抜き上げるのがベスト。

アオリイカは、写真のように足で餌木(小魚)を抱きかかえるようにして捕食する。イカの吸盤は強烈で、確実に合わせないと横抱きのような形になりハリが貫通しないこともあるので注意。

危険を察知すると濃いイカスミを吐く。スミを吐かせてから陸に上げると服を汚される心配はないが、足元にまだイカがいる場合、スミを吐かれることで他のイカが警戒心を抱くことがある。

海で釣りをする場合、ライフジャケットはマストアイテムだ。膨張式であれば、釣りの動作を邪魔することもない。消波ブロックなど滑りやすい場所を歩くときはスパイクブーツが重宝する。

イカがいる水深まで餌木を沈める

まずはアオリイカが潜んでいる水深まで餌木を確実に沈める。相手の目の前で誘うことができれば、それだけ釣れる確率は上がるというもの。先に触れた「沈降速度(餌木が沈む速度)」を計算しながら沈めると、水中の様子をイメージしやすくなる。例えば釣り場の水深が5m、餌木の沈降速度が3.5秒で1mとすると、およそ17.5秒で着底する(釣り糸の太さや潮の流れによって多少前後する)。餌木を沈めるときに秒数を数えれば、おおよその水深が把握できるというわけだ。

①おおまかに秒数をカウントしながら海藻帯の上っ面まで沈める。
②海藻帯の上を探れば、根掛かりなしにイカに餌木を見せられる。

 

何秒で着底するかを確認。この釣りは海藻帯を攻めるのであまり沈めすぎると根掛かり(障害物に引っ掛かること)が多発する。理想は海藻帯の上っ面まで沈め、そこから誘い始める。

こちらが筆者(割と出たがり)が釣った400グラムのアオリイカ。大物が狙えるこの時期にしては小型だが、実は食べて美味しいのはこのサイズだったりもする。マジでやったぜ!

右手で釣り竿を持ち、左手でリールハンドルを握るのが基本の構えだ。力を入れず、釣り竿の弾力を利用して楽にシャクれるようになればしめたもの。肩の力を抜いて操作しよう。

アオリイカがヒットしたら、竿先を上げてゆっくり同じ速度で巻き続ける。これにより、アオリイカが水面に浮き上がり、かつ釣り糸が弛まないので高確率でキャッチできるのだ。

“ シャクリ” でイカを誘う

釣り糸がわずかに弛んだ状態で、釣り竿をビシッビシッとシャクると、それに呼応して水中の餌木がぴょんぴょん跳ねる。この“ダート”と呼ばれる鋭い動きがイカの捕食本能を刺激するのだ。右利きの場合、右手で釣り竿をシャクりながら、左手でリールハンドルを回す(釣り糸の弛みを巻き取る)のが基本。シャクリは通常2〜5回が目安。すると餌木が浮いてくるので、元の水深まで沈め、再びシャクり始める。アオリイカは、餌木が沈んでいる最中に抱いてくることが多い。

手順①

釣り糸の弛みを巻き取り、竿先を水面方向に向けた状態から一気に立てる。

手順②

弛みを巻き取りながら、竿先を水面方向に戻す。①〜②を連続で繰り返す。

釣ったら現場で即締める

アオリイカを持ち帰るときは、釣った直後に現場で締める(鮮度を保つために即死させる)。その方法は、胴体の付け根から上側(胴体)と下側(頭)をピックで差す(計2回)。すると、それまで茶褐色だった体が一瞬で白くなるので、確実に締まったかがわかる。その後は1杯ずつビニール袋に小分けし、クーラーボックスで冷やす。裸のまま入れるとイカスミで汚れてしまうので注意しよう。保冷力の高いクーラーボックスはキャンプでも活躍するので1つあると便利だ。

手順①

胴体の付け根、両目の中心から専用ピックを斜めに差し込む。すると体色が一瞬で白く変わる。

手順②

同じ要領で頭側を差す。専用ピックがあると便利だが、なければナイフや車のカギでも代用可。

アオリイカを食べる

アオリイカを食べるときは、冷凍庫で数日間寝かせると甘みが増す(翌日食べるなら冷蔵庫でOK)。刺身や塩辛はもちろん、煮ても焼いてもウマい。また釣り人の特権として、現場で刺身で味わうのもいいだろう。用意するのは包丁と醤油のみ。解体時に墨袋を破かないようにすれば、身に弾力があるので、下処理はさして難しくない。軟骨を取り、皮を剥いだらあとは食べやすい大きさに切るだけ。なお、稀ではあるが、アニサキスがいるという報告もあるので念のため注意。

アオリイカの松かさ焼き

アオリイカは、どう料理しても美味だ。こちらも刺身と同じく、500gほどのイカで2人前が目安。調理法は簡単で、醤油と料理酒で味付けし、網焼きで軽く火を通す(焼きすぎると身が固くなるので注意)。表面にちょっと焦げ目を付けてやると香ばしさが出る。晩酌のつまみにいかが?

網焼きで数分

ボールなどの容器に醤油小さじ2(お好みで)、料理酒小さじ1を入れて混ぜ合わせ、アオリイカの身を入れ、表面に馴染ませる。味付けはこれだけ。あとは中火の網焼きで数分程度火を通す。

箸が止まらない

醤油小さじ1で試したが、もう少し味付けが濃いほうがよかったかも!? 彩りにネギを焼いた。

アオリイカの刺身

アオリイカの身は甘みがある。これを存分に堪能するには、やはり刺身が一番だ。エンペラ(左右のヒレ)の付け根に包丁で軽く切り込みを入れ、そのまま引っ張ると簡単に皮が剥ける。続いて身を開くと内側に軟骨があるのでそれを取り除き、足と頭を静かに引っ張れば解体は終わり。

皮を剥いで切る

表面の皮を剥ぎ、食べやすい大きさに切る。皮は胴体の外側だけでなく、内側にも薄皮があるので、これも忘れずに剥いでおこう。もちもちの身はもちろん、歯ごたえのあるエンペラも美味。

醤油とわさびで食す

何度か噛むと口の中にじんわりと旨みが広がる。500g程度の個体なら、2人前の身が取れる。