昨年に引き続き、日本を代表するミリタリーウェアの作り手「ヒューストン」とのコラボが今年も実現。今回もフィールドでリアルに使えるジャケットを目指し、細部まで作り込んでいるので要チェック!
Photo/Toshiaki Furihata Text/Fielder
この度、昨年好評だった本誌とヒューストンのコラボジャケット第二弾が完成した。前回は往年のサファリジャケットをオマージュした定番の野営着を提案したが、今回はフィールドでの使い勝手を第一に考えた先進のオールシーズンジャケットだ。
というのも同モデル、難燃性の高いヘビーコットンベスト、機動性に富んだストレッチナイロンパーカ、防寒性に優れたインシュレーションジャケットの3枚からなっており、それぞれ単品での着用ほか、組み合わせ次第であらゆる環境に対応、全部着込めば冬の狩猟にも使えるのだ。例えばこれを着て秋の野営に出向いた場合、日中の活動時にはベースレイヤー(ロンT等)×ナイロンジャケット、焚火調理時はそれをコットンベストに、夕暮れのリラックスタイムにはインシュレーションジャケットに取り替えて、就寝時は明け方の冷え込みに備えて全部着込む等々、これだけで完結するのである。
もちろん、アウトドアウェアにおいてレイヤリングは珍しくないが、同モデルは初めからこれら組み合わせを考慮して設計されているため、単品を買い集めたレイヤリングシステムよりも連帯性が高くフィット感が良い。ここらへんは高度に体系化された軍モノ(米軍のECWCS等)のレプリカを手がけるヒューストンならではと言えるだろう。
さて、気になるその値段だが……ギリギリのお値段設定で、もちろん3点セットで、あの〜、2まん9800えぇぇ〜ん(恐縮)。
※商品情報は本誌発売当時(2018年8月)のものです
Fielder×HOUSTON COBRA JACKET
[フィールダー×ヒューストン・コブラジャケット]
FRONT STYLE
軽量ストレッチナイロンを採用したパーカをベースに、ファスナーでパーカと連結できる中綿入りのインシュレーションジャケット、火の粉などからパーカを守るヘビーコットンベストを合わせたオールシーズンジャケット。単体使用あるいはレイヤリングによりフィールドで遭遇するあらゆる状況に対応する。2万9800円(税抜)
LAYERING VARIATION
BACK STYLE
ストレッチナイロンパーカ
顎への当たりを考慮したファスナーレイアウトが特徴的なパーカ。肌触りの良いストレッチナイロン生地を用いて機動性を高めている。
軍モノ的なラベルをあしらい雰囲気も◎(ここにも本誌のディアロゴが付く)。ちなみに裏地は汗をかいても肌離れのいいメッシュを採用。
両サイドにスルーポケットを備えているので、ライナーとして装着したインシュレーションジャケットのポケットにもアクセスできる。
メインファスナーはダブルジップ仕様。例えばあぐら姿勢での作業時もファスナーの始点を上げれば腹部の圧迫感から解放される。
前面には大型ポケットを設け、野営小物も余裕で収納可。切り替えし部(リフレクターテープ部)のスリットからも収納物を取り出せる。
フード部には十字のリフレクターが備えられ、夜間作業時に周囲へビーコン的役割を果たす。これは交通量の多い市街地でも役立つだろう。
両脇にはファスナーで大きく開閉できるベンチレーションを装備。インシュレーションジャケット装着時も素早く内部の熱気を排出する。
サングラスやペンなどを挿しておける左胸のループ。本誌のディアロゴ(鹿マーク)とともに、パーカのデザインアクセントになっている。
インシュレーションジャケット
ファスナーで簡単にパーカと連結できるインシュレーションジャケットは単体使用も◎。中綿には軽量な化繊を用い、水濡れにも強い。
ライナーとして使う場合はメインファスナーを使ってそのままパーカに連結可。
シンプルなデザインながら単体使用も考慮してインナーポケットを備えている。
ヘビーコットンベスト
狩猟にも活用できるハイビジブルなベストは、火の粉に弱い化繊ウェアのプロテクターとして有効。ヘビーコットンの風合いも無骨だ。
ボタンホールを複数設けた背面ベルトで、フィット感の調整も容易に行える。
胸元にはライターや狩猟者バッチなどを収納できるビニールポケットを用意。
両サイドのフロントポケットは腰まで回り込む特大サイズで使い勝手抜群。