覇権を狙うより日々技術と経験を積み重ねることこそ日本の生きる道!?
例えば生産高世界第3位を誇る日本の金型産業は1991年をピークに右肩下がり。中小企業は不況の影響で設備投資もできず、世界最大手のオギハラはタイの自動車部品大手サミットの傘下に入り、同館林工場は中国のBYDに買収された。ただ、これで「技術大国・日本はもう終わりだ」と嘆くのは早い。核心は、世界の大企業が欲しがるほどに日本が長年培ってきた技術と経験には価値がある、ということなのだ。実際、BYDに買収された館林工場・現TMCでは本国より会社運営の全権を託されていて、「高品質な金型を提供してくれればいい」という、厳しくもこれまで以上に技術者冥利な働き方になった(日経クロステック記事より)。我々の周りを見渡しても、金網の製造から着々とプレス金型の研鑽を積んできたユニフレームの「黒皮鉄板製ダッチオーブン」、パリ五輪聖火の機関部を手掛けたSOTOの「レギュレーターストーブ」などなど、世界が羨むジャパンメイドがたくさんあるのだ。
※商品情報は本誌発売当時(2024年9月)のものです
<UNIFLAME>UF DUTCH OVEN Ⅱ 6INCH
[ユニフレーム・UFダッチオーブンⅡ 6インチ]
ソロでもダッチオーブン料理が楽しみたいキャンパーにおすすめの6インチタイプ。ユニフレームのダッチオーブンは、家庭用洗剤や金タワシが使えるなどメンテナンスが容易で、耐錆性にも優れた黒皮鉄板を本体とフタに採用している。1枚の鉄板を圧延加工しているため、急激な温度変化に強いのも特筆すべきポイント。本体底面に脚がないので、ツインバーナーや家庭のガスコンロでも使用可能だ。6600円(税込)
問 新越ワークス☎03-3264-8311
鍋底の熱が食材に直接当たらず、焦げ付きを防ぐ底網が付属。本体とフタの接触面はフラットな加工で、熱伝導が高くムラのない仕上がりになる。
黒皮鉄板は業務用の中華鍋などで使われている熱伝導に優れた素材。サイズは鍋径約Φ15×深さ約7.7cm(底径は約Φ11.5cm)。満水容量は約1.2L、重量約1.7kg。
<SOTO>REGULATOR STOVE TriTrail
[ソト・レギュレーターストーブ トライトレイル]
高い耐風性を持つウインドマスターの火口と低温下でも安定した火力を発揮する独自機能マイクロレギュレーターを搭載した、軽量かつコンパクトなCB缶用シングルストーブ。新開発のボンベ「CB TOUGH」と組み合わせると-5℃の環境下にも対応し、登山にも持ち出せる。CB缶の扱いやすさを保持しつつ、OD缶と同等レベルのパフォーマンスを実現した傑作ストーブだ。タイベック製の収納ポーチが付属する。9900円(税込)
問 新富士バーナー☎0533-75-5000
同社のCB缶用定番モデルST-310から約59%の軽量化、約42%のコンパクト化を実現。本体重量は135g、収納サイズは112×47×113mm。
耐圧性のある容器を使用したことでOD缶レベルのハイパワーを実現するCB TOUGH(ST-711 440円、ST-712 495円・ともに税込)。