定番のスタイルを見た目も機能もタクティカル仕様にブラッシュアップ
昨今、多くのアウトドアチェアがほぼそのままの形で採用している定番スタイルと言えば、ヘリノックスのいわゆる「チェアワン」タイプだろう。軽量で収納性も良く、組み立てやすくて座り心地も良い。なぜ本家はこの形で特許を取らなかったのか謎だが、今やフォールディングチェアの完成形として一般化したとさえ言える。とはいえ正直な話、どのチェアも本家の廉価版として数を売るマーケティングを採用しており、当然性能もそれを上回ることがない。結果、“本物”を知るアウトドアマンたちは高くてもヘリノックス製を購入するわけだ。
しかし、ここに来てヘリノックスにとってはちょっと厄介なアイテムが日本に上陸した。戦場に生きる戦闘員御用達のタクティカルギアを多数手がけてきた実力派ブランドが、このカテゴリーに一石を投じたのだ。性能云々は上記の商品解説を見てもらうとして、何より脅威なのはパチモノの迷彩が蔓延るアウトドアギアシーンにあって、クレイ社認定の本物のマルチカム柄をヘリノックスに次いで採用している点。巨体の戦闘員向けだけあって本家より5kg多い耐荷重性能なども含め、“本物”を知るアウトドアマンたちに新たな選択肢が生まれたと言えよう。
（問）中田商店 ☎03-3839-6866 www.nakatashoten.com
※商品情報は本誌発売当時（2021年5月）のものです
HELIKON-TEX RANGE CHAIR
［ヘリコンテックス・レンジチェアー］
MULTICAM
いま実力派として世界に名を馳せるタクティカルウェア＆ギアブランド「ヘリコンテックス」が本気で“定番スタイル”を再構築した1脚。元来射撃用に作られているゆえ、屈強な500Dコーデュラナイロン仕様で両サイドにメッシュポケットとハンガーロープが備わり、あらゆる環境で様々なギアとともに活用できる。耐荷重150kg。重量1340g。マルチカム1万3800円／その他カラー1万2800円（ともに税込）
COYOTE BROWN
SHADOW GRAY
収納バッグは本体に備わるベルトによってチェアの脚部分に装着可能。背面に備わるハンドルは持ち運びにもハンガーとしても活用できる。
メッシュポケットは左右それぞれでサイズが異なり、ボトル類や双眼鏡など、様々なギアを収納できる。カラビナが掛けられるハンガーロープも便利だ。
収納サイズは35×11×13cmとコンパクトに折り畳んで携行することができる。収納バッグはそれぞれのカラーリングに合わせた配色が採用されている。
