【vol.33】Fielder×HOUSTON/MECHANIX WEAR/SOL/LOGOS

テントを立ててバーナーを組み立てるだけにとどまらない本誌の野営スタイルにおいて、手元のプロテクションは基本中の基本。今季もナイフやノコギリを巧みに使いこなすため、グローブの新調を検討してみたらどうだろう。

Photo/Toshiaki Furihata Text/Fielder

MECHANIX WEAR LATEST GLOVE

[メカニックスウェア・新作グローブ]

整備・工作用から軍用まであらゆる作業を支える定番品

野生環境に好んで身を置く我々にとって、グローブはもはや第二の皮膚と言える存在であり、消耗も早い。ソックスもその気はあるが、グローブは着用するモデルによって明確に作業効率が変わるため、常日頃自分のフィールドスタイルに適した相棒を探し回っている読者も多いはずだ。ちなみに今号の「高効率焚火考」企画でまたもやグローブに穴を開けてしまった編集部でもリサーチに余念がなく、近々新たな相棒を手に入れるつもりである。そんなわけで今回は、その有力候補となるメカニックスウェアの新作をお届けしたい。

さて、新作のディテールは上記解説を見てもらうとして、ここで特筆すべきメカニックスウェアの魅力は、何より費用対効果が抜群であることだ。マテリアルやパターンを吟味して、モデルごとに耐衝撃性、耐摩耗性、耐カット性などの特徴がしっかり与えられている割に、プライスは総じてフレンドリー。先の通り、我々の使用環境においてグローブの消耗は早く、躊躇なくガッツリ使い込んでサクッと交換できる同ブランドの値段帯はかなり嬉しいのだ。もちろん、ブランドを象徴する「オリジナルグローブ」のフィット感は全モデル共通。オリジナルグローブをベンチマークとして、必要に応じてスペシャリティモデルを選択すれば、まるで自身の能力が上がったかのように野営作業がサクサク進むはずだ。

※商品情報は本誌発売当時(2017年4月)のものです。

M-pact Open Cuff Glove
[エムパクトオープンカフグローブ]

手の甲にあしらわれたサーマル・プラスチック・ラバーにより高いプロテクション性と振動吸収性を実現しつつ、オープンカフ仕様で脱着しやすい1枚。手のひらにもパッドが備えられているので自転車・バイク用としても最適だ。6480円(税込)

Material4X FastFit Glove
[マテリアル4Xファーストフィットグローブ]

リアルレザーに勝る着用感と耐摩耗性を持ち、洗濯も可能な“マテリアル4X”素材を手のひらに採用したグローブ。手の甲には通気性とフィット感に優れた“TrekDry”素材を用い、オープンカフ仕様と合わせてその使い勝手は抜群。4320円(税込)

Utility Glove
[ユーティリティーグローブ]

耐久性に優れた合成皮革を用い、親指部と手のひらを分けた2ピース設計で抜群のフィット感を実現したオールマイティモデル。こちらも手の甲には“TrekDry”素材を採用し、長時間の使用でも快適な通気性が確保されている。3888円(税込)

0.5mm High Dexterity
[0.5mmハイデクスタリティ]

手のひらの感覚を最大限に引き出す“0.5mm AX-Suede”素材を人間工学に基づく三次元パターンニングで仕立てたフィット感抜群の1枚。素手のような感覚で着用できるため、細かな作業が求められるシーンに最適だ。5400円(税込)

Tempest Covert
[テンペストコバート]

軍や法執行機関をターゲットに開発されたタクティカルスペシャリティシリーズの中でも、難燃性に特化しているのが同モデル。“FR Nomex”と“FRシープスキン”、“FRコットン”を三次元パターンニングで仕立てた。1万6200円(税込)

Pursuit CR5 Covert
[パーシートCR5コバート]

CE level 5の耐カット性を手のひらに備えた同モデルは切創事故のリスクを軽減してくれるスグレモノ。こちらも三次元パターンニングを採用することで抜群のフィット感を実現している。ナイフを多用する野生派に◎。9180円(税込)