【Vol.64】大枚を叩いて遠くへ出掛けることが“良い遊び”なのか? 先人の知識と自身の発想があれば 近所も最高の遊び場になるー野遊びの 勧めー

確かなスキルと誰ともカブらない野営サイトが手に入る

どうやらCOVID-19とホモ・サピエンスとのテリトリー争いは、生き残りのために前者が弱体化し、後者を殲滅して本来の地球環境を取り戻すことは叶わなかったようだ。今後、後者による大経済祭りがはじまり、“持続可能”という謳い文句を使ってコングロマリットが無辜のホモ・サピエンスたちからさらなる搾取を図るだろう。というわけで今号は、そんな思惑にハマらない近所で遊べる野遊びに着目する。大枚を叩かなくても、身の回りには楽しみが溢れている。

EQUIPMENT

デイパックサイズでも存分に焚火が楽しめる

今回は編集部が気に入りすぎて自腹購入してしまったモンベルのリアルフィールドザック「スカウトギア メドーパック22」をベースにメインコンパートメントには薪と道具入れを、雨蓋には食材を分けて入れることで効率の良い収納が可能になった。

マーグズのツールバッグには定番のナイフやノコ、メタルマッチや麻紐などを全て収納することができる。今回は木陰のある公園だったのでタープなどは持ち合わせていない(雨が降ったらすぐ家に帰れるのも公園の利点だ)。

PICK-UP ITEM

本誌読者に最適!

mont-bell
スカウトギア メドーパック22

ボーイスカウト日本連盟との共同企画によるバックパック。耐水・摩耗性に優れた独自素材を採用し、開口部を折り返して留める構造で耐水性を向上。雨蓋は取り外せばショルダーポーチにでき、食料採取の散策など多用途に使える。1万3200円(税込)
問モンベル・カスタマー・サービス☎06-6536-5740

PICK-UP ITEM

直火同様の自由度!

MAAGZ
直火台

本誌とマーグズのタッグで誕生した直火台。耐荷重30kgの屈強かつ広大な火床は、大型の倒木も置けるロングファイヤー対応型で安定した調理も可能。組み立ても容易に行える。使用時54.2×16.2×41.5cm、収納時46×5×14cm、重量1500g。2万5300円(税込) 問マーグズ https://store.maagz.jp/

PICK-UP ITEM

必要な道具はすべて入る!

MAAGZ
マルチツールバッグS

煩雑になりがちなアイテムを収められる10個のポケットを装備した携行性の高い折りたたみ式ツールバッグ。素材は連邦規格にも適合する米製帆布を使用。テーブルに掛けたり自立させる等、コンパクトながら使い勝手にも優れる。7920円(税込) 問マーグズ https://store.maagz.jp/

近所で野営の醍醐味を堪能する最も手軽な遊び方
<今巷で急増中!?>公園タキビスト入門

焚火はキャンプ場や奥深い渓でしか楽しめないのか? 否、川沿いなどにある大きな公園にはBBQ場が設けてある場合が多々あり、昨今そこで火遊びを楽しむ“公園タキビスト”が増えているのだ。必要最小限の装備でチャリに乗り、早速遊びに出掛けてみよう。

日中の火遊びなら荷物も気持ちも重荷にならない

宿泊を伴うキャンプとなると、前日までにそれなりの準備が必要で、当日もサイトの設置や料理の支度で大忙し……逆に気疲れしてしまうなんてことが多々ある。その点、人の少ない平日に休みを取って、ひとりで公園へ出向き、ゆっくり焚火に興じるだけなら何の気苦労もないのだ。準備しなければならない大物と言えば薪と焚火台(公園なら必須)くらい。あとはいつも愛用している野営小物と飯の準備程度だろう。

そんなわけで今回は、容量約20Lのデイパック1つにまとまる最小限の「公園タキビストスタイル」を想定してみた。優秀な小物入れと焚火台に少しの工夫を加えれば“道具類”は最小限に収まるので、バックパックのメインコンパートメントには薪をどっさり詰め込める。荷物が少ないから準備の手間もなく、あとは公園で火が暮れるまでじっくり炎を戯れられるのだ。なお、公園のBBQ場はキャンプ場ほど設備が整っていないため、燃え残った炭をしっかり持ち帰る道具は必須であることを伝えておきたい。

PICK-UP ITEM

消し炭は完璧に持ち帰る!

FIELDOOR
チャコールキャリーバッグS

空気を遮断することで炭を鎮火させ、持ち帰ることができる炭処理袋。炭はほぼ鎮火した状態に限る。素材はグラスファイバーで防水生地のため突然の雨でも中の炭を濡らさない。Sサイズはソロキャンプや少人数向け。1900円(税込)問FIELDOOR https://fieldoor.com/